

SNSやマッチングアプリ、投資・副業のグループなどで台湾の相手と知り合い、やり取りを重ねるうちに、送金や個人情報の提供、契約の話へと進んでいく——近年、こうしたご相談が増えています。多くの場合、相手とは一度も直接会っておらず、写真や身分証の画像、住所、電話番号といった「相手が自分で示した情報」だけが手がかりです。
問題は、これらの情報が本物かどうかを、受け取った側では確かめようがないことです。とくに2024年末以降、実在する身分証の情報を一部流用しつつ、顔写真や身分番号、住所などをAI技術などで改変・偽造する手口による被害が増えているとされています。相手が台湾や香港にいるとされる場合、日本からの確認には限界があり、現地の事情に精通した調査が必要になります。

- SNSやマッチングアプリで知り合った台湾の相手と、まだ直接会っていない
- 相手から送られてきた身分証や住所が、本物かどうか確かめたい
- 投資や送金、事業の話が出てきて、相手を信用してよいか判断できない
- 相手の電話番号や連絡先が、実在するものか確認したい
- 送金や個人情報を渡す前に、相手の身元をはっきりさせておきたい
実際に当社で対応した事例では、SNSで知り合い一度も会っていない相手から提示された台湾の身分証明書・住所・電話番号を確認したところ、いずれも信頼に足るものではなく、偽造・詐欺利用の蓋然性が極めて高いと判断されました。どのような点から偽装と分かったのか、匿名化したうえでご紹介します。
| 確認項目 | 判明した不整合 |
|---|---|
| 顔写真 | 輪郭・質感・陰影が不自然で、実写ではなくAI生成画像の可能性が高い |
| 身分番号 | 公的データベースに存在せず、番号そのものが成立しない |
| 戸籍住所 | 正式な住所表記と漢字が一致せず、公的には別住所=証明書として不成立 |
| 書式・字体 | 公的機関の通用字・書式仕様と一致しない |
| 兵役の記載 | 台湾の成人男性なら通常ある「役別」の記載が欠落している |
| 電話番号 | 香港(+852)形式だが実在の通信事業者に紐づかず、第三国を経由した番号 |
| 申告住所 | 地図・公的記録上は空き地・建物不成立で、居住実態がない |
注目すべきは、これらが「一部の誤り」ではなく、写真・番号・住所・書式が同時に成立していない点です。実在するデータを一部流用しながら、核心部分だけを偽造する——これが近年増えている手口の特徴です。一見きちんとして見える身分証でも、複数の要素を照らし合わせると、偽装は浮かび上がります。

調査に至る前でも、次のようなサインが重なる場合は、相手が身元を偽っている可能性を疑ったほうがよい状況です。ひとつでも当てはまれば、立ち止まって確認することをおすすめします。
- 一度も直接会っていないのに、投資・送金・事業などお金の話が出てくる
- ビデオ通話を避ける、または応じても不自然にすぐ切れる
- 身分証や資産の画像は送ってくるが、リアルタイムでの確認には応じない
- 電話番号の国と、相手が「住んでいる」という国が食い違っている
- 会う約束をしても、直前で必ず理由をつけてキャンセルされる
- やり取りを、SNSから別のアプリ(LINE・WhatsApp等)へ早く移したがる
- 提示された住所や勤務先が、調べても実在の記録と一致しない
報告書でわかること
調査の結果は、第三者が見ても状況が分かるように整理した報告書としてお渡しします。今後の関係を判断する資料としてご利用いただけます。
報告書では、「確認できなかったこと」と「聞いていた話と違っていたこと」を分けて書きます。写真の人物と実在の人物が一致しない、話していた勤務先に在籍していないといった食い違いは、その事実だけを記載します。判断はご依頼者にしていただきます。送金や渡航の前であれば、確かめられることは残っています。
お持ちの手がかりをもとに、相手が示した情報が実在するものか、適法な範囲で確認します。まだ会っていない相手でも、次のような点を客観的に整理できます。
| 確認したいこと | 調査でわかること |
|---|---|
| 身分証・身分情報 | 提示された身分証の記載内容が、公的な表記・書式と整合するか |
| 住所の実在性 | 申告された住所が実在し、居住地として成立するか |
| 電話番号の属性 | 番号が実在の通信事業者に紐づくか、詐欺利用の傾向がないか |
| 氏名・人物の整合 | 名乗っている氏名・属性が、示された情報と矛盾しないか |
| 写真・画像 | 送られてきた画像に、加工・流用などの不自然な点がないか |
これらを組み合わせることで、「相手が示した情報が全体として成立しているか」を判断できます。ひとつずつは本物らしく見えても、複数を照合することで矛盾が明らかになることが少なくありません。日本にいながら、台湾・香港の現地事情に精通した体制で確認を進めます。

身元の確認は、公開情報や提示された資料の照合、現地での確認など、適法な方法にもとづいて進めます。台湾・香港の制度や事情に精通した現地の体制と連携し、日本にいながらでも、相手が示した情報の整合性を確認できます。
確認できた内容は、根拠とあわせて報告書にまとめてご提出します。「何が確認でき、何が確認できなかったか」を切り分けて整理するため、その後の判断材料としてお使いいただけます。
報告書でわかること
調査の結果は、第三者が見ても状況が分かるように整理した報告書としてお渡しします。結婚に向けた判断の資料としてご利用いただけます。
婚姻の記録そのものは本人の同意がなければ取得できません。同居している相手がいるか、生活の実態が説明どおりかなど、現地で確かめられることから確認します。報告書では「確認できなかったこと」と「聞いていた話と違っていたこと」を分けて書き、「この方なら問題ありません」といった結論はこちらからは書きません。確認できた事実をお渡しし、結婚のご判断はご依頼者にしていただきます。

身元確認の調査費用は、確認したい項目や手がかりの量、必要な範囲によって変わります。そのため、あらかじめ画一的な料金を提示するのではなく、まずお話を伺ったうえで、目的とご予算に合わせた個別のお見積りをご案内しています。
「身分証の記載だけを確認したい」「住所と電話番号もあわせて調べたい」など、どこまでを確認するかによって、費用は変わります。ご相談の段階で、どの範囲を確認すべきか、費用の目安とあわせてお伝えしますので、いきなり費用が発生することはありません。まずはお気軽にご相談ください。
